【妊娠中に読む】産後うつにならないために

【妊娠中に読む】産後うつにならないために

写真はメキシコのチャプルテペック城です☺

 

産後うつで命を絶った人が2年間で92人いたというショッキングなニュースを見ました。

報告されているというだけで、実際はもっといるのかもしれません。

このニュースを読んで、妊娠中に極度の不安を感じたり、産後おおよそ6ヶ月の間にふとした瞬間に涙が出ていた頃の事を思い出しました。

あれはきっと産後うつではなくホルモンの影響だったのだと思うのですが、明らかに妊娠・出産をしていなければ経験しなかった感情です。

妊娠中に不安を感じている人に是非読んで頂きたいです。

妊娠中の不安

望んでできた赤ちゃんなのか、作るつもりはなかったのにできた赤ちゃんなのか。

環境も多少なりは関係あるかもしれませんが、デキちゃったけど産後うつにならない人だっていますよね。

筆者は前者でした。32歳で結婚。決して早い方ではないので結婚してすぐに子作りを始めましたがなかなか恵まれず。

夫は当時26歳と若いので、できなかったら私のせいだ、というプレッシャーを勝手に感じていました。

タイミング法や卵管造影などの不妊治療を経て、ようやく妊娠する事ができました。

妊娠がわかった時は嬉しくて涙が止まりませんでした。

妊娠するとすぐにつわりが始まり、ひどい時は部屋を移動した時の空気の変化で嘔吐する程。辛くて泣きながら吐く事もありました。こんな事でヘコたれている自分に育児なんかできんのか?と思ってました。

身体にも変化が現れてきて、体は丸みをおびてくるし、胸も黒くなるし、いい事は生理が無い事くらいでした。

つわりが終わっても、大きくなった赤ちゃんで胃が圧迫され、何も食べていなくても常に息苦しい状態。動悸がしたり暑さで気がおかしくなりそうになったり、寝返りをするたびに目が覚める臨月。眠れない夜を何度過ごしたことか。

これら全ての辛い妊娠中の出来事は、生まれてくる我が子のためだからこそ耐える事ができました。

妊娠中から、もう母親なんですよね。

 

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産後は脳がおかしい

筆者は結婚を機に退職し、親も友人も誰もいない県外に引っ越しました。夫の帰りは夜遅いので、ほぼ毎日ワンオペ育児です。

婚前は福岡の中心地に住んでいたので、休みの日は飲みに行ったり出かけたりしていました。それでもド田舎に引っ越して一度も寂しいと思った事はなく、大好きな人と新居で過ごせるのですから、それはそれは幸せでした。

ところが産後は嘘のように心境が変化します。

陣痛の末、緊急帝王切開となった出産。まだ傷も癒えぬまま1ヶ月の里帰りが終わり、これまで母親がしてくれていた事を全部一人でやらなくてはならなくなりました。

2時間おきの授乳とおむつ替え。なら1時間は寝れんじゃん。と言い放ったバカがどこかにいましたが、授乳してゲップさせておむつ替えて寝かしつけて手を洗って、うんちが漏れた時は着替えをして、私の場合は胸がパンパンに張っていたので搾乳して。ってやってたらもうあっという間に次の授乳というのがしょっちゅうでした。母親ってこんなにも寝ないで生きていられるのかと自分でも不思議でした。

赤ちゃんは泣くか寝るか飲むか出すかのどれかです。笑わないし、いないいないばあなんてしても無表情。「誰でもいいので誰かとコミュニケーションが取りたい」と思っていました。

中でも辛かったのはお風呂です。湯上げをしてくれる人がいれば苦ではないと思いますが、真冬なので赤ちゃんが風邪を引かないよう、部屋にバスタオルを敷きその上に肌着と服を重ねて広げてセット。自分が先に服を脱いで、赤ちゃんのうんちを拭き服を脱がせ寒い風呂場へ直行。バスチェアーの上に敷いておいたバスタオルで寒くないように赤ちゃんを包んでおき、その間に上からほぼ流すだけのように自分の身体を洗う。湯船に入れることに慣れていなかったため耳に水が入らぬよう神経を使いながら赤ちゃんの身体を洗い、風呂が終わったらバスタオルで身体を包み、ただバスタオルを巻いただけの自分の身体から水滴を垂らしながら赤ちゃんに服を着せ、自分の着替えまで終わった頃は冷えた髪のせいでくしゃみ連発。

髪はちゃんと洗えてないしドライヤーなんてする時間ないので毎日頭が痒い。

その上泣かれるとなると、もうこっちが泣きたいよ!と何度叫んだことか。

それに加え家事。そんな能力私にはありませんでした。

夫は育児をやってくれる方です。周りに頼れる人が一人もいない割には恵まれている方だったと思います。

でも、その夫はいない。

私は何でここにいるんだろう

 

何で実家から戻ってきたんだろう

 

この子は私がいないと死んでしまう

などと訳のわからん事を考えていました。

泣いているのにポケーっとしていることも何度かありました。

クタクタで仕事から帰宅した夫に「もう辛い」と泣きながら愚痴をこぼす事もしばしば。それでも夫は話を聞いてくれました。

きっとそれがなければ産後うつになっていたと思います。

家事はしない

何が辛いのか、どうしたら楽になるのか何度も話し合いました。ちょっとした事で涙が出て情緒不安定なうえ「子どもはかわいいのに辛い」という訳のわからん状況を私自身も飲み込めていませんでした。

話をしているうちに、赤ちゃんの事で精一杯なのに「夫のご飯を準備しなくちゃ」「もうすぐ帰ってくるから片付けなくちゃ」と勝手にプレッシャーを感じていた事がわかってきました。

夫からは「ご飯を作って」「片付けをして」と言われたことは一度もありません。頭の中で勝手に「◯◯しなくてはいけない」と思っていて、それが出来ないとストレスを感じていました。

自分が思っていた事を夫に伝え、家事をするのをやめよう。と2人で決めてから、とても楽になりました。

自分のご飯は買ってきてもらう。

部屋が散らかってても気にしない。

家事は休みの日にやれるだけ。

週末は数時間でも一人で出かける。

ただでさえ赤ちゃんの事で精一杯なのに、夫の事まで出来る程のスキルは私にはありませんでした。

今思えば、なに自分を過剰評価してたんだ?とおかしくなります。

ちなみに私は完璧主義ではありません。むしろ何でも中途半端な方です。

 

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産後うつになる前に

妊娠中から旦那さんと話し合ってください。

もし私が産後うつになったら?

産後は何かをやる時に順番があったとしても、狂わせられっぱなしです。

あと少しで終わる時にお呼びがかかったり、何かをやりかけているのにそれをそのままにして別のことをしないといけなくなったり。

人は自分のやっている事を邪魔されたとき極度のストレスを感じるのだそうです。

「◯◯しないといけない」は捨ててください。

私だって泣きたいわ!とたまには叫んでみてください。

こんな言い方はダメかもしれませんが、生後すぐより半年、半年より1歳、1歳より今が格段にかわいく思えます。

コミュニケーションが取れないって想像以上に辛いんです。

私のプロフィールを見ると、「産後情緒不安定にならなそう」と感じられると思います。

産後うつになる可能性は誰にでもあります。

産後うつにならない人は、むしろ誰かにわかってもらえる環境があってたまたま産後うつにならないだけなのかもしれません。

 

娘は2歳になろうとしていますが、最近ようやくちょっとした会話ができるようになってきて、イヤイヤ期真っ最中ですが子育てが楽しいと毎日思えるようになりました。

それでも余裕のない時は優しくできない事があり、娘が寝たあと、さっきはゴメンね(T-T) と謝ることもあります。まるでDV夫のようじゃねーかと一人でツッコミながら。

 

当時を振り返ってみると、母性本能によって赤ちゃんを守るのに必死になっていました。少しくらいお湯が耳に入ったくらいで死にゃしないし、夫の立てる音にイラッとしたり、神経がトゲトゲしていました。産後はなぜか私のおおざっぱな性格がどこかに封印されていたんです。

もしこれを読んでくれている人の中に妊婦さんの旦那様がいたら、どんなに疲れていてもおむつ替えより奥さんの話を聞いてあげてください。妊娠中と産後は物事の変化に心身が追いつかず、自分の状況さえ把握できない時期があります。

こんな複雑でデリケートな問題を産後クライシスという一言で絶対に片付けないで、夫婦で乗り越えてほしいです。

悩む時間も人生で考えたらほんの一瞬、子どもと居れる時間もたった数年。イヤでも自分のもとを離れていってしまいます。

ママ♡と言って抱きついてくる我が子を心底愛おしいと思う日が必ず来ます。